概要
IBM SmarterCloud® Notes® (SmarterCloud Notes) ユーザーが、外部インターネットドメインのユーザー宛にメールのアドレスを指定すると、デフォルトでは、SmarterCloud Notes サービスによって配信が管理されます。外部インターネットドメインとは、このサービスが、自社所有のドメインだと確認していないドメインのことです。管理者は、自社管理の SMTP ホストサーバーを使用してこのようなメールを配信することを選択できます。配信を管理することにより、インターネット宛のすべてのメッセージに対し、コンテンツフィルタリングやメッセージ監査などのアクションを実行できます。外部インターネットドメインへの自社管理の配信を設定するには、SmarterCloud Notes 管理パネルのアカウント設定を使用して、配信を実行する SMTP ホスト名を指定します。SmarterCloud Notes サービスがアウトバウンドメッセージにウイルスチェックとスパムフィルタリングを実行し、その後でメッセージを目的の SMTP ホストサーバーに配信します。そして、自社の SMTP ホストがメッセージをインターネットに配信します。また、管理者は、外部アドレスへの電子メールの自動転送を禁止できます。ユーザーがメールルールを使用して外部アドレスに電子メールを自動転送することも禁止できます。ユーザーが [次にコピーを送信] アクションを含むメールルールを作成しても、自社が所有していないドメイン内のアドレスはすべて無視されます。ただし、手動であれば、ユーザーは任意のアドレスに電子メールを転送できます。
目標
この演習を完了すると、次のことができるようになります。
- 外部インターネットドメイン宛の SMTP メールを指定の SMTP ホストを通じて配信するよう環境を準備する。
- ユーザーによる外部アドレスへの電子メールの自動転送を禁止する。
用語集
用語 | 定義 |
外部インターネットドメイン | SmarterCloud Notes サービスが、自社所有のドメインだと確認していないインターネットドメインです。 |
親トピック: IBM SmarterCloud Notes でのメッセージング設定のオプション
前のトピック: 演習 2.17: 除外リストからのユーザーの削除
次のトピック: 演習 2.19: 管理者が制御する受信メールメッセージ用の許可リストとブロックリスト
手順
この手順を実行する前に、次のように SMTP ホストサーバーを設定します。
- 北米のデータセンターを使用する場合は smtp.notes.na.collabserv.com からのメールを、アジア太平洋地域のデータセンターを使用する場合は smtp.notes.ap.collabserv.com からのメールを受け取ること。
- インターネットにメールを配信すること。
メモ: 現在、SmarterCloud Notes サービスのホストサーバーの名前として、collabserv.com ドメイン名が使用されています。前のドメイン名 lotuslive.com を参照する URL は引き続き機能します。このため、collabserv.com をファイアウォールのアウトバウンド設定に追加するとともに、lotuslive.com 用の現行の設定を維持してください。詳細については、「
Configuring the firewall for outbound connections」を参照してください。
メモ: このオプションを有効にした場合は、ユーザーが [次にコピーを送信] アクションを含むメールルールを作成しても、自社が所有していないドメイン内のアドレスはすべて無視されます。ユーザーはそのようなメールルールの作成を
禁止されていませんが、転送の試みがブロックされた場合でも、エラーはまったく示されません。ただし、手動であれば、ユーザーは任意のアドレスに電子メールを転送できます。この変更がすべてのメールサーバーに反映されるまで、最大で 15 分かかることがあります。
1. [管理] ロールを持つ SmarterCloud Notes ユーザーの電子メールアドレスとパスワードを使用して、サービスにログオンします。
2. 使用するユーザーアカウントが [ユーザー] ロールも持っている場合は、ダッシュボードの一番上にある
[管理] - [組織の管理] をクリックします。それ以外の場合は、この操作を省略して次のステップに進みます。
3.
[Lotus Notes] をクリックします。
4.
[アカウントの設定] をクリックします。
5. 左側のナビゲーションペインで
[メールの管理] をクリックします。
6. [外部インターネットドメインへの配信の管理] セクションを見つけます。[SMTP サーバーホスト名] フィールドに、会社で使用する SMTP リレーホストの IP アドレスを入力します。
7. ユーザーがメールルールを使用して電子メールを自動的に外部アドレスに転送するのを防ぐために、
[外部アドレスへの自動転送を許可しない] オプションを選択します。
8.
[保存] をクリックします。
9.
結果: 社内のクライアントから外部インターネットドメインに向けて送信されたメールは、指定した SMTP リレーホストを通じて配信されます。ユーザーは、メールルールを使用した外部アドレスへの電子メールの自動転送が禁止されます。
トラブルシューティング
問題 | 解決方法 |
SMTP サーバーホスト名を保存しようとすると、SMTP リレーホストにアクセスできないというエラーを受け取ります。 | ホスト名が有効 (DNS によって解決可能) であり、適切にフォーマットされていて、サーバーが SMTP を listen していることを確認します。 |
SMTP サーバーホスト名を保存しようとすると、無効な DNS 名または IP アドレスを示すエラーを受け取ります。 | ホスト名が有効 (DNS によって解決可能) であり、適切にフォーマットされていることを確認します。 |
セルフテスト
質問 | 回答 |
インターネットメールが指定の SMTP ホストを通じて配信されているかどうかは、どのような方法で確認できますか。 | テスト用のインターネットメッセージを受信者に送信し、受信したメッセージのフィールドを調べて、その経路を検証します。
1. 社内ユーザーを使用して SmarterCloud Notes にログインします。
2. インターネットメッセージを受信者に送信します。IBM® Notes を使用している受信者が適しています。
3. メッセージが受信されたことを確認します。IBM Notes クライアントを使用して受信したメッセージを開き、[文書] プロパティを表示します。いくつかの Received フィールドが現れるまでスクロールダウンします。各 Received フィールドを一番下から順にクリックして、メッセージが経由したホップを調べます。最終的に、SMTP サーバーホスト名に指定したホストと一致するホストにたどり着きます。
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