IBM SmarterCloud Notes ハイブリッド環境において、SmartCloud Notes ユーザーの新規登録を行った際、プロビジョニングは正常に終了したが、実際にユーザーが初めてログインしようとすると、以下のエラーが表示される場合があります。
これは、ディレクトリの同期が正しく行えていない場合において発生します。
1003: You are not authorized to access that resource.
このエラー原因の判別のため、以下のステップに従って、[アカウント設定] にてディレクトリーサーバーの設定をチェックし、必要な設定変更を実施します。
1. IBM SmarterCloud のログインページより、管理者ユーザーでログインします。
2. ログインアカウントがユーザーロールもある場合、ダッシュボードのトップから、[管理] > [組織の管理] をクリックします。そうではない場合には、次のステップにスキップします。
3. 右のナビゲーションペインより、[Lotus Notes] をクリックし、[アカウント設定] をクリックします。
4. 右のナビゲーションペインより、[ディレクトリ同期サーバー] をクリックし、プロビジョニングに使用したディレクトリのある各ディレクトリサーバーの情報を参照します。
5. もし、対象サーバーの [同期状況:] が
[Unable to connect] の場合、SmartCloud Notes は、お客様のディレクトリサーバーに接続できないことを示します。
このエラーは、お客様のディレクトリサーバーが停止している場合や、設定が正しくない場合に、このステータスとなります。
[ディレクトリサーバー:] にてリストされている、対象サーバーをクリックし、ディレクトリサーバー名とファイルパス名が正しく指定されているか確認し、誤りがある場合は訂正します。
6. もし、[同期状況:] が
[Bad ACL] の場合、対象ディレクトリの ACL 設定において、サーバーグループ [LLNServers] に対して少なくとも編集者権限、また、対象ディレクトリサーバーに対しては管理者権限が割り当てられているか、確認してください。
7. [ディレクトリサーバー:] にてリストされている、対象サーバー名をクリックして詳細を表示し、
[この Domino ディレクトリをユーザープロビジョニングに使用しない] の項目が選択されていない ことを確認します。
8. サーバー名やファイルパス名の変更や、ディレクトリの追加を行った場合には、ドメイン設定ツール をダウンロードして再度実行します。
9. 問題を解決し、[同期状況:] が
[OK] となりましたら、ユーザーのプロビジョニングが可能となります。
同期状況に問題があった際にプロビジョニングされ、ログイン時に 1003 エラーが発生するアカウントにつきましては、回復処理が必要となりますので、弊社サポート窓口までご連絡ください。
原文:
User provisioning appears successful but user cannot log on
http://www-10.lotus.com/ldd/bhwiki.nsf/dx/User_provisioning_appears_successful_but_user_cannot_log_on?open